山門の奥にあるお地蔵様です。このお地蔵さまは、しつけ地蔵と言われ、次のような言い伝えがあります。
むかし、むかしのことです。今の鈴鹿市東庄内町に太郎という悪童がいました。お父さんやお母さんの言うことを聞かず、いたずらばかりしていました。たとえば、よその井戸へ大きな石を投げ込んだり、大切な作物を踏み荒らしたり、果物の木を折ってしまうなど、両親は、隣近所へことわりに歩くありさまで、大変困り果てていました。
両親は、なんとかして太郎がおとなしくなってほしいとの願いから、金光寺という由緒あるお寺のお地蔵さんにお願いすることにしました。 次の日の朝から早く起きて、地蔵の前にひざまづき「太郎が少しでもおとなしくなり、人の役に立つ人間になるようにしてください。」と、一心にお願いしました。 二十一日の満願の朝、母親は立派になった太郎の夢をみました。
太郎は、両親の苦労を知らず、今日も悪童連中のガキ大将となって、走り回っていました。太郎は大声で「オーイ、みんな、今日は金光寺の地蔵さんをやっつけようか。」と、言うと、他の悪童たちも、太郎の命令に従って、横に続きました。
太郎は、地蔵さんの前に行くと、突然、持っていた棒で地蔵さんをなぐろうと頭上から棒を振りおろそうとしました。ところが、どうしたことでしょうか。腕が痛くなってみ動くすらできなくなりました。ほかの悪童たちも、太郎の姿を見てびっくり仰天しました。
その時、太郎たちは無意識のうちに「お地蔵さん、もういたずらはしないから、どうぞお許しください。」と言いました。すると、お地蔵さんは、「太郎、お前の両親は、太郎がおとなしくなり、人の役に立つ人になってほしいと、毎朝、わしの前でお祈りしているぞ。」と、言うと、ほかの悪童たちは「ヒャー、お地蔵さんが、ものを言った。」と、驚きのあまり、境内から逃げ出しました。
お地蔵さんから、両親のことを聞かされた太郎は心を入れかえ、以後、家の仕事に一生懸命はげみ、両親を助けました。太郎は、次第に人々からも親しまれるようになり、立派な若者となりました。
これが金光寺の、しつけ地蔵の由来とされています。
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